離婚を考えたとき、「子どもにどう伝えるか」は多くの親が頭を抱えるテーマです。年齢や発達段階によって受け止め方がまったく異なるため、伝え方を少し工夫するだけで子どもの安心感が大きく変わります。今回は、幼児期・小学生・思春期という3つのステージに分けて、告知のコツをまとめました。
幼児期(〜6歳):安心を与える言葉を
幼い子どもにとって「離婚=自分が見捨てられること」と感じてしまうのは自然な反応です。親からの愛情は変わらないことを、短い言葉で何度も伝えてあげましょう。たとえば「あなたのことが大好き」「これからも守るよ」といった言葉が安心につながります。住む場所や保育園・幼稚園が変わらない場合は、その事実を伝えることで心が落ち着きやすくなります。逆に生活環境が変わる場合には、事前に「新しい家は○○にあるよ」「保育園の先生も一緒に応援してくれるよ」と、前向きな説明を添えることが効果的です。
小学生(7〜12歳):具体的な生活イメージを共有
この年代の子どもは言葉や数字の理解が進み、物事を具体的に把握できます。そのため「いつ」「どこで」「誰と暮らすのか」「学校や習い事はどうなるのか」を具体的に伝えることが安心材料になります。大切なのは一方の親を否定せず、「これは大人同士の問題で、あなたのせいではない」と明言することです。罪悪感を抱かせないようにすることで、子どもの心の安定につながります。生活のルールが変わる場合も「毎週土曜日はパパと会えるよ」と先の見通しを共有することが有効です。
思春期(13歳〜):自主性を尊重しながら事実を伝える
思春期の子どもは自我が強まり、親の言葉より自分の感情を重視する傾向があります。離婚について隠さず事実を伝えることは大切ですが、同時に「どう感じた?」「何が一番不安?」と本人の気持ちを言葉にしてもらうことが重要です。たとえ親と意見が異なっても否定せず、まずは受け止める姿勢を示しましょう。信頼関係を維持するためには、「親が自分を理解しようとしている」と感じさせることが大きな支えになります。また、思春期の子どもは友人やSNSなど外部の情報源に影響されやすいため、親としてオープンに話し合える環境を整えることが望ましいです。
共通して避けたい3つのNGワード
- 「あなたのせいでこうなった」
- 「相手(父/母)が全部悪い」
- 「もう関わらなくていい」
これらは子どもに罪悪感や不安を与え、将来的な人間関係にも影響を残す恐れがあります。離婚はあくまでも大人同士の問題であり、子どもは巻き込まれるべきではありません。できるだけ中立的で肯定的な言葉を選びましょう。
告知後フォローのヒント3選
- 予定表を可視化:面会日やイベントをカレンダーに書き込み、先の見通しを持てるようにする。
- 感情の出口を用意:日記・お絵描き・スポーツなどで気持ちを表現できる場を作る。
- 第三者のサポート:信頼できる親戚やスクールカウンセラーに見守りを依頼する。
離婚の告知は一度伝えて終わりではなく、その後のフォローが何より大切です。子どもが安心して生活できる環境を整えることが、長期的な心の安定につながります。
まとめ
離婚を告げる日は、親にとっても子どもにとっても大きな節目。年齢に合わせた言葉選びと、“伝えた後” のフォロー体制が安心感を支えます。「あなたのことをこれからも大切に思っている」というメッセージを軸に、子どものペースに寄り添いながら対話を続けてみてください。

